MOTET / 既存膜の補修・再設置

タンク上部ガスホルダーの既存膜補修・再設置

現場:中国・安徽省。既存膜の局部補修後の再設置を29枚の写真で紹介

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既存膜の補修・再設置 / 二重膜式ガスホルダー

安徽省のタンク上部設置型ダブルメンブレンガスホルダーの全景。外周通路、階段、周辺配管が見えます。
写真 08安徽省のタンク上部設置型ダブルメンブレンガスホルダーの全景。外周通路、階段、周辺配管が見えます。

本件の現場は中国・安徽省です。今回のタンク上部設置型ダブルメンブレンガスホルダーの作業は、既存膜を局部補修した後に再設置したものであり、内膜・外膜の一式交換ではありません。29枚の現場写真で、既存膜、天頂部プレート、押さえ板、シール部の処理と、膜の吊り上げ・展開・再設置に関わる細部を紹介します。

作業範囲と安全上の留意点

本稿は現場記録であり、自分で膜を補修・再設置するための手順書ではありません。バイオガス設備、タンク上部への立入り、吊り上げを伴う作業は、適切な能力を持つ作業者が設備資料、現場のリスク評価、承認済みの計画に基づいて実施する必要があります。設備の停止・隔離、ガスに関する安全確認、吊り作業の管理は、写真だけでは確認できません。

写真は作業内容ごとに分類しています。番号は提供時の順序であり、確認済みの施工時系列ではありません。現場の状態を示すもので、作業方法の適否、検査合格、検収完了を証明するものではありません。

タンク上部と周辺設備の配置を把握する

全景では、タンクの上に膜式ガスホルダーが設置され、外周に通路と階段があることが分かります。地上の作業とは異なり、膜の展開、作業員の移動、部品の運搬には、通路や周辺設備との位置関係が関わります。

別の写真に写る白い地上設置型ガスホルダーは隣接設備です。今回のタンク上部の作業場所と区別することで、クレーン、膜、作業員の配置を正しく読み取れます。

クレーン、手前の膜、隣接する地上設置型ガスホルダーから現場の配置が分かります。
写真 04クレーン、手前の膜、隣接する地上設置型ガスホルダーから現場の配置が分かります。
タンク上部の既存膜と外周接続部。作業員が取り回し用ベルトを整理しています。
写真 01タンク上部の既存膜と外周接続部。作業員が取り回し用ベルトを整理しています。

既存膜の状態と損傷位置を記録する

天頂部の近景には、開口、接合部、表面の付着物、局所的な折れが見られます。作業箇所と天頂部プレート、放射状接合部との位置関係を記録できます。ただし、既存の損傷と保全時に設けた開口は写真だけでは区別できません。

今回の作業範囲は、既存膜の局部補修後の再設置と確認されています。既存膜を残す場合でも、その状態の評価は必要です。損傷原因、残存強度、残りの使用期間は外観だけでは判断できず、設備資料や評価の根拠を確認する必要があります。

既存膜の天頂部接続付近にある開口と端部の状態。周囲には付着物も見えます。
写真 26既存膜の天頂部接続付近にある開口と端部の状態。周囲には付着物も見えます。
既存膜の天頂部と放射状接合部の表面状態の記録。
写真 27既存膜の天頂部と放射状接合部の表面状態の記録。
既存膜の接合部、表面付着物、局所的な折れの近景。
写真 28既存膜の接合部、表面付着物、局所的な折れの近景。

プレート・押さえ板・接続材料の準備

写真には、直線状と円弧状の押さえ板、外周に穴のある円形金属板、接続部の取合い用に印を付けた膜片が写っています。円形の輪郭と穴位置の印から、膜片と金属部品を対応させる細かな準備が分かります。

作業場所には缶入りの補助材料や巻物状の材料もあります。準備では外形だけでなく、穴間隔、接触面、材料の適合性を確認し、膜片、天頂部プレート、押さえ板、シール材を補修仕様に合わせる必要があります。

現場に準備された直線状・円弧状の金属製押さえ板。取付穴が加工されています。
写真 25現場に準備された直線状・円弧状の金属製押さえ板。取付穴が加工されています。
外周に穴を設けた円形金属板。取合い作業に向けて準備されています。
写真 24外周に穴を設けた円形金属板。取合い作業に向けて準備されています。
接続部の取合い準備に用いる、膜片上の円形輪郭と穴位置の印。
写真 22接続部の取合い準備に用いる、膜片上の円形輪郭と穴位置の印。
地上に置かれた円形の金属製天頂部プレートと外周締結部品の近景。
写真 21地上に置かれた円形の金属製天頂部プレートと外周締結部品の近景。
現場に準備された缶入りの補助材料、巻物状の材料、押さえ板、梱包箱。
写真 07現場に準備された缶入りの補助材料、巻物状の材料、押さえ板、梱包箱。

天頂部プレートと膜端・シール・押さえ板の取合い

円形の天頂部接続は複数の写真で確認できます。プレート周辺に膜が広がり、接触部には黒色の帯状材料が置かれ、分割した円弧状押さえ板と締結部品が外周に配置されています。

穴位置の照合、膜端の整理、押さえ板の組立、プレート表面への塗布処理が写っています。重要なのは1本のボルトではなく、円周全体の取合いです。膜端、シール層、分割押さえ板を、承認済みの接続設計と補修要領に従って一体として扱います。

膜の上で円形金属板と穴位置を合わせて確認する作業員。
写真 23膜の上で円形金属板と穴位置を合わせて確認する作業員。
天頂部プレート外周に配置する黒色の帯状シール材。ボルトの配置も確認できます。
写真 18天頂部プレート外周に配置する黒色の帯状シール材。ボルトの配置も確認できます。
組立中の円形接続部。円弧状の押さえ板の下に黒色の下地材が見えます。
写真 17組立中の円形接続部。円弧状の押さえ板の下に黒色の下地材が見えます。
円形接続部の押さえ板、黒色の帯状材料、組立工具。
写真 15円形接続部の押さえ板、黒色の帯状材料、組立工具。
天頂部プレートと円周全体の分割押さえ板。周囲に膜が放射状に広がっています。
写真 16天頂部プレートと円周全体の分割押さえ板。周囲に膜が放射状に広がっています。
円周状の押さえ板、ボルト、膜端の取合い。周囲には切り落とした端材が見えます。
写真 14円周状の押さえ板、ボルト、膜端の取合い。周囲には切り落とした端材が見えます。
円形の天頂部プレート周辺にある分割押さえ板と膜端の組立部の近景。
写真 13円形の天頂部プレート周辺にある分割押さえ板と膜端の組立部の近景。
地上の作業場所で、円形の天頂部プレートと外周部品を扱う作業員。
写真 12地上の作業場所で、円形の天頂部プレートと外周部品を扱う作業員。
膜につながった円形の天頂部プレート。表面と外周ボルト周辺の塗布処理が見られます。
写真 06膜につながった円形の天頂部プレート。表面と外周ボルト周辺の塗布処理が見られます。

局部接続・直線状押さえ板・バルブ周辺

円形接続以外にも、膜面の直線状押さえ板、交差する押さえ板、下地材、締結部品が記録されています。既存膜の補修・再設置では、膜面だけでなく接続部も確認対象になることが分かります。

配管の写真では、バルブ、電動アクチュエーター、フランジが確認でき、周辺の金属表面の一部には錆が見られます。本稿では「バルブとアクチュエーターの組立部」とし、逆止弁と断定したり、作動や気密性の良否を判断したりはしていません。

押さえ板で覆う前の膜の重なり部。スタッドとシール処理の詳細が見えます。
写真 20押さえ板で覆う前の膜の重なり部。スタッドとシール処理の詳細が見えます。
膜面の一部に設けられた直線状押さえ板と黒色の下地材。
写真 19膜面の一部に設けられた直線状押さえ板と黒色の下地材。
作業員がスパナで膜端の直線状押さえ板の締結部を扱っています。
写真 11作業員がスパナで膜端の直線状押さえ板の締結部を扱っています。
膜の接続部に交差して配置された押さえ板、黒色の下地材、ボルトの詳細。
写真 10膜の接続部に交差して配置された押さえ板、黒色の下地材、ボルトの詳細。
バルブ、電動アクチュエーター、フランジ接続部。周辺の金属表面に錆が見られます。
写真 05バルブ、電動アクチュエーター、フランジ接続部。周辺の金属表面に錆が見られます。

既存膜の吊り上げ・展開・再設置

まとめた膜をクレーンで吊り上げ、作業員がロープやベルトで位置の調整を補助しています。別の写真では、タンク上部に膜が広がり、右側の膜端の下には支持ベルトとネットが見えます。

縦にまとめた状態から広く展開した状態へと、柔軟な膜の形が変わる様子が分かります。今回は既存膜の局部補修・再設置に伴う作業であり、新しい内膜と外膜の一式設置ではありません。再設置には膜端の位置合わせ、接続部の取合い、固定も含まれ、吊り上げだけで作業が終わるわけではありません。

地上の作業場所でまとめた膜をクレーンで吊り上げる様子。誘導用のロープとベルトが見えます。
写真 29地上の作業場所でまとめた膜をクレーンで吊り上げる様子。誘導用のロープとベルトが見えます。
縦にまとめた膜の近景。膜端の穴と作業員が見えます。
写真 09縦にまとめた膜の近景。膜端の穴と作業員が見えます。
まとめた既存膜をクレーンで吊り上げ、作業員がベルトを使って位置を調整しています。
写真 02まとめた既存膜をクレーンで吊り上げ、作業員がベルトを使って位置を調整しています。
タンク上部に広げた膜。右側には下部の支持ベルトとネットが見えます。
写真 03タンク上部に広げた膜。右側には下部の支持ベルトとネットが見えます。

現場作業の後に必要となる確認と引渡し

運転再開の可否は、プロジェクトの要領に従い、膜と接続部、気密性、関連機器の機能を確認し、引渡し記録を整えたうえで判断します。この写真には検査結果や運転再開の承認は含まれていないため、本稿は現場作業の記録にとどめています。ご使用中の設備の保全をご相談いただく際は、設置形式、設備資料、損傷部の写真、過去の保全記録をMOTETにお送りください。まず補修範囲を整理します。

よくある質問

今回は内膜と外膜を一式交換したのですか?

いいえ。今回は既存膜を局部補修した後に再設置した作業であり、内膜・外膜の一式交換ではありません。本稿では既存膜の処理、天頂部・押さえ板の接続、吊り上げ、再設置を記録しており、新しい膜の納入や全面交換の事例としては紹介していません。

既存膜の局部補修の検討には、どのような資料が必要ですか?

設置形式、元の設計・膜材資料、寸法と接続部の図面、損傷部の近景・全景写真、過去の保全記録をご用意ください。写真は問題箇所の把握に役立ちますが、補修範囲は設備資料と現場評価を合わせて確認する必要があります。

この写真で検収完了や運転再開を確認できますか?

できません。写真は保全作業と部品の状態を記録したもので、漏えい検査、機能確認、検収記録、運転再開の承認に代わるものではありません。本稿では運転再開済みとは述べていません。

一般的な安全参考資料(本設備の認証を示すものではありません)

膜材は運転条件に応じて選定します。材料特性と設備全体の性能は区別して確認します。 膜材の技術資料と選定上の注意を見る →

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