アウターメンブレンの交換は、単なる張替え作業ではありません。安全隔離、既存締付け部の調査、鋼材の防食補修、シール材の評価、メンブレンの配置と締付け、試運転までを一連の品質管理工程として実施します。

1. 補修か全体交換かを判定
損傷範囲、コーティングの状態、強度低下、硬化、寸法変化、過去の補修履歴を調査します。局部補修が長期的な信頼性を確保できない場合は、全体交換を検討します。
2. 停止・隔離・安全確認
ガス導入・送出配管を所定の方法で隔離し、パージ、ガス濃度測定、ロックアウト・タグアウトを実施します。風速、揚重作業、高所作業、火気使用の条件も作業計画に明記します。
3. 締付け鋼材の素地調整と防食
既存膜と締付け材を区画ごとに取り外し、錆、バリ、鋭利な端部、浮き塗膜を除去します。素地調整後は、仕様に合った防食塗装を施し、膜と接触する前に硬化状態を確認します。
4. シールとメンブレンの配置
シール材は硬化、永久変形、ひび割れ、汚染、寸法を点検します。新しいメンブレンは方向、ノズル位置、余長を確認し、地面との摩擦や局部的な折れ曲がりを避けて展開します。
5. 段階的な締付けと張力調整
外周の一箇所を最終トルクで固定するのではなく、対向位置を含めて段階的に仮締めします。しわ、偏り、余長を調整後、所定の順序とトルクで本締めします。
6. 試運転と引渡し
- 外周シールと貫通部の漏れ確認
- ブロワ、調圧機構、安全弁の作動確認
- 圧力・ガスレベル信号、警報、インターロックの確認
- 低圧からの段階的なガス導入と形状確認
- 作業写真、測定結果、締付け記録、塗装記録の引渡し